麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

構成生薬 : 悪寒を伴う感冒,気管支炎に使います。

効果・効能 : 麻黄附子細辛湯はその名の通り,麻黄・附子・細辛の3種で構成されています。
麻黄は解熱・発汗作用に鎮咳作用があり、附子と細辛は喉の痛みをとって体を温めます。
この方剤の適応は高齢者や体力のない人の寒気を伴う喉風邪です。
漢方では薬を決める手掛かりとして、実証(じっしょう)と虚証(きょしょう)があります。
大ざっぱに言うと、実証はガッチリ体型で体力があるタイプ、虚証はやせ型で体力がないタイプです。
麻黄附子細辛湯は虚証の喉風邪に使われるのですが、構成生薬が喉に効くものばかりなので、私は実証・虚証を問わずに喉風邪の初期に投与しています。
また、(45)桂枝湯(けいしとう)と併用すると効果が強くなる感じがするので、最近好んで処方しています。