炙甘草湯(しゃかんぞうとう)

構成生薬 : 炙甘草(しゃかんぞう),人参,桂枝(けいし)阿膠(あきょう)麦門冬(ばくもんとう)麻子仁(ましにん)地黄(ぢおう)大棗(たいそう)生姜(しょうきょう)

効果・効能 : 体力がおとろえて,疲れやすいものの動悸,息切れ。

動悸、息切れを訴える場合は、狭心症や不整脈あるいは、呼吸器疾患の検索が必要なのは言うまでもありません。
動悸・息切れにいいと言われる市販薬を服用していて、受診が遅れて心筋梗塞を発症してしまったという例が少なからずあると聞きます。
循環器・呼吸器疾患に対する治療は西洋医学が非常に発達しているので、漢方医学の出る余地はありませんが、“ちゃんと検査をしても異常がみられない。けれども動悸や息切れの症状は続いている。”といった場合は漢方薬を使ってみる価値があります。
炙甘草湯はいわゆる気付け薬で、気や血を補う生薬が多く配合されており、動悸・息切れを改善させます。