柴胡桂枝湯（さいこけいしとう）

構成生薬 ：  柴胡(おうごん), 黄芩(ぶくりょう), 甘草(かんぞう), 人参(にんじん), 生姜(しょうきょう), 桂皮(けいひ), 大棗(たいそう), 半夏(はんげ)

効果・効能 ： 発熱汗出て，悪寒し，身体痛み，頭痛，はきけのあるものの次の諸症
感冒・流感，肺炎，肺結核などの熱性疾患。胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆のう炎・胆石・肝機能障害・膵臓炎などの心下部緊張疼痛

柴胡桂枝湯は(9)小柴胡湯と(45)桂枝湯の合方です。
熱性疾患では、急性期を過ぎて自然発汗がみられる時期に、頭痛やのぼせの症状を伴う場合に使われます。
また、慢性疾患では、胸脇苦満という右季肋部の圧痛と腹筋の緊張を指標にして、精神神経症状に対して用いられます。
つまり、風邪の亜急性期から神経症まで、かなり幅広い疾患に対して用いることが出来る生薬です。