黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

構成生薬 : 黄芩(おうごん)黄連(おうれん)山梔子(さんしし)黄柏(おうばく)

効果・効能 : 比較的体力があり,のぼせ気味で,イライラする傾向のあるものの次の諸症
喀血,吐血,下血,脳溢血,高血圧,心悸亢進,ノイローゼ,皮膚掻痒症,胃炎

生薬で黄が付くものは黄耆を除くと皆苦いのですが、これは黄芩、黄連、黄柏と3つも配合されているので、苦い方剤ということになります。
黄連解毒湯は体表面の熱を下げる作用と鎮静作用、止血作用があります。
したがって黄連解毒湯の適応となる疾患は幅が広く、神経症や鼻出血や痔出血、掻痒が強いアトピー性皮膚炎などが適応となります。
高血圧治療では科学的根拠にもとづく西洋薬が優先されるべきですが、黄連解毒湯の適応となる高血圧は、自律神経の緊張によって血圧が上がっているタイプと考えられます。